いじめられている君へ~味方に会いに行こうよ!~by はるな愛
昨日に引き続いて、
2012年の朝日新聞の特集「いじめられている君へ」から
有名人の言葉を紹介していきたい。
今日、スポットライトを当てたいのは、
はるな愛さん。
まず、大人の一人として伝えたい。あなたの「助けて」のサインに大人が気づけなくてごめん。そのつらさ、本当にわかります。
ぶっちゃけ言うと、自分のことを知らない大人に「ごめん」と
謝ってもらっても、すぐには心は動かないかもしれない。
いじめられてる人は、心がこわばってしまって、簡単には心を開けないから。
でも、それでもやっぱり、大人に謝ってもらえるのは、嬉しい。
自分と同じ目線に、腰をかがめて言ってくれたら、もっと嬉しいだろうね。
「そのつらさ、本当に分かります」なんて、気軽に言えないし、言ってもらいたくもない。体験した人だけが、語れる命の言葉なんだ。
私の本名は大西賢示(けんじ)。心は女性だけど、男として通わないといけなかった中学校は、暗黒(あんこく)でした。
だれにも言えない性の悩みだけでもしんどいのに、そこにいじめが加わった。体育館の裏で校庭にラインを引く石灰(せっかい)を口に突っ込まれた。殴(なぐ)られた。蹴(け)られた。何を目的に生きればいいのか。そんなことばかり考えるようになった。
今のはるな愛さんからは、とても想像できないような地獄の日々だったんだね。
性の悩みといじめのダブルパンチ(>_<)
石灰を口に突っ込まれるなんて、ドラマじゃないんだから!
ホントにそんなことがあったなんて信じられないけど、ホントなんだよね。
通学路(つうがくろ)にあった歩道橋(ほどうきょう)で、あのトラックが来たら飛び降りようと、柵(さく)に足をかけたこともある。ひもを首に巻いたことも、頭を壁(かべ)に打ち付けたこともある。だれにも相談できず、真っ暗闇(くらやみ)にいた。
死んだらダメだ、なんて、そんなこと分かってる。
分かりすぎるほど分かってる。
だって、生きたいから、死にたくないから、苦しんでるんだよ。
みんなに分かって欲しい!自分がどんなに辛くて苦しいか!
相談したら良いよ!なんて言われても、
中学生にそんなこと言わないで。
「相談」なんて、どうやったらいいか、学校で教わらなかったよ( ゚Д゚)
でもね、死なないで本当によかった。14歳の時、母が経営するラウンジのお客さんにショーパブに連れていってもらった。そこでニューハーフのお姉さんに出会ったの。そのとき、僕(ぼく)は一人ぼっちじゃない、一人ぼっちじゃなかったと知った。自分と同じタイプの人が楽しく生きてる。生まれて初めて、自分も楽しく生きるぞって思えた。
はるな愛さん、本当に良かったね(#^^#)
お母さんはきっと知ってたんだ、「僕」の悩みと苦しみを。
(違ったらゴメンね。)
家庭と学校だけじゃない、全然違う世界を知ったから、
はるな愛さんは救われた!
そう、世の中は広いんだ。
いろんな人たちがいる。
自分とよく似た人たちが、きっとどこかにいるんだ。
その人と出会えた人は、すっごく幸せ。
でも、出会えない人たちは、どうしたらいいんだろう。
だから、これだけは伝えたい。学校に行きたくなければ行かなくていい、人に会いたくなかったら会わなくていいから、死のうとする前に、今の場所から動いてみてほしい。きっと君のことを分かってくれる人と出会うから。そのために、家族には打ち明けて。きっと味方になってくれる。あなたが思う以上に、あなたの味方は多いのだから。
生きていれば、生きているだけでよかったと思える日が来る。私がそうだった。一緒(いっしょ)に生きていこう。
そうだよ、はるな愛さんみたいに、
自分の思いを発信したらいいのさ!
きっと、同じ悩みを持った人たちの心に届くはず。
いますぐ駆け寄って、ハグしてあげれなくても、
想いだけは、宇宙の果てにだって届くさ。
直接会ったことがなくても、一緒に生きることだってできるんだ!(^^)!