祝え!Dies Mirabilisを‼

“Dies Mirabilis”(ディエス・ミラビリス)とは、ラテン語で「奇跡の日」「素晴らしい一日」という意味だそうです。このブログを訪れて下さる皆様一人一人にとって、今日一日が素晴らしい日となりますように!(^^)!

逃れの町

ミュージシャンGARNET CROWの曲に

“逃れの町”という曲があります。

 


GARNET CROW「逃れの町」Audio

 

歌詞はこんな感じです。

 “深い森に身をひそめて 逃れの町さがしてる

 目覚めのないあすを待つ 罪を償う気力すら

 残せずに祈りをささげては'knavish'

 (oh-hell or heaven?

 Jesus(イエス)ねぇ 罪深き子羊 許してくれる?

 約束だらけの世界が失望を引き起こしているの?

 

 変わる景色迷うなら 同じ場所にいればいい

 汚れのない罪を知る 正直さも多種多様で

 無限の愛 救済事由なんて'mazy'

 (oh-hell or heaven?

 Jesus(イエス)ねぇ 罪深き子羊 許してくれる?

 すべての終わりを望みながらも 継続求めてる

 

 Jesus(イエス)ねぇ 罪深き子羊 許していいの?

 秘めた欲望に さぁ 深い畏怖(おそれ)と

 とどめ刺して欲しい”

 

 ⭐ご存知の方も多いと思いますが、GARNET CROWの「逃れの町」は、旧約聖書民数記35章9~14節から取られているんですね。

 『主はモーセに仰せになった。「イスラエルの人々に告げてこう言いなさい。“あなたたちがヨルダン川を渡って、カナンの土地に入るとき、自分たちのために幾つかの町を選んで逃れの町とし、過って人を殺した者が逃げ込むことができるようにしなさい。町は、復讐する者からの逃れのために、あなたたちに用いられるであろう。人を殺した者が、共同体の前に立って裁きを受ける前に、殺されることのないためである。あなたたちが定める町のうちに、六つの逃れの町がなければならない。すなわち、ヨルダン川の東側に三つの町、カナンの土地に三つの町を定めて、逃れの町としなければならない。”」』

 

 GARNET CROWは、この聖書の記事を元にして、現代の深い闇を描いているのかもしれません。

 冒頭「深い森に身をひそめて 逃れの町さがしてる」というフレーズからして、

みんな多かれ少なかれ、逃げたがってる、隠れたがってる。

そんな想いを代表して語っているのではないでしょうか。

 

 「約束だらけの世界が失望を引き起こしている」とか

 「汚れのない罪を知る 正直さも多種多様で」とかの言葉から考えると、

自分としては正直な気持ち、汚れのない思いで約束をしたんだけど

(※それは個人的な人間関係でも、政治でも同じこと)

いろんな事情で約束を果たせなかったりするわけです。

 いや、ある場合には、事の成り行きの中で、当初の約束通りに

しない方が良い、と判断することも起きて来る。

現代で流行りの「多種多様でいい」って考えが、人を解放するようでいて、

かえって人を苦しめることもある

 あれも良いし、これも良い、

だから誰も(芸能人であれ、マスコミであれ、ユーチューバーであれ)

白黒をつけられない。

 そうさ、そんな世の中に疲れちゃって、こもりたくなるのさ、逃れの町に。

そして、償わなくてもいい罪に苦しんで、許しを請わなければならない。

こんな世界なんてなくなってしまえばいい、そう願いながらも、

でもやっぱし終わるのは怖いから嫌だ・・・

 

 自分の、そして世の中の許しを請いつつ、

しかしもう一方で、許してばかりでいいのか?

悪いことは悪いこととして、裁かれるべきだ!との思いも沸き起こって来る。

 

とこんな感じで、解釈してみましたが、皆さんはいかがでしょうか?

 こんなのもあります、ご参考までに・・・

逃れの町 (創元推理文庫)

逃れの町 (創元推理文庫)