塾講師エッセンス~指導のキモは何?~
塾でも家庭教師でも、
子供たちや親御さんから期待されることの第一は、
「分からないところを教えてもらえる」
ということではないでしょうか。
確かにそういう部分もありますが、
実際に塾や家庭教師で教えてみると、
意外とそうじゃないことに気づかされます。
言い換えると、
質問に答えることより、
ずっと大事なことがある!っていうことですね。
それは何か?と言いますと、
1.まず机の前に座って勉強する、という習慣を身につけること。
子供たちが先生のもとに持って来る「分からない」には、
幾つかの種類があります。
(1)ただ単に覚えることをしてなくて、宿題の空いているところを埋めたいだけの「分からない」
(2)少しは頑張って覚えようとしたのだけれど、途中で疲れて、嫌になって、先生を使おうという魂胆の「分からない」
(3)答えの解説を読みもせず、考えようともしないで、聞きに来る「分からない」
(4)答えの解説を読んだけれども、文章の意味が分からなくて尋ねて来る「分からない」
(5)答えの解説も読み、一週間ほど考えあぐねた上で、それでも分からない時の「分からない」
とこのように、大別しただけでも5種類の「分からない」があるわけですから、
それぞれのタイプの「分からない」に対応した指導が必要になってきますね(*^^*)
それで、上記の(1)と(2)の場合は特に、
勉強そのものの習慣が身についていない場合が多いので、
質問に答える以前に、
教科書やワークの解説を読んで、問題を解き、〇✖をつける、という基本的な習慣を身につけてもらうことが、最優先になります。
2.ある程度、机の前に座って、勉強のサイクルが少し身についてきたら、
次の課題は、字を綺麗に書くことです。
勉強の中身と関係ないと思われるかもしれませんが、これがけっこう大事だったりするんです。
習字を習うかどうかは別として、どの教科でも、いざテストになった時、
用語を漢字で書かなければいけない場合、字が汚いと、採点する先生としては、〇をあげたくても、✖か△にせざるを得ません。
算数や数学などでは、字が汚いと、それだけで計算を間違えてしまう元になるんです。そのために、初めに数字や英単語や漢字の練習をするんですね(#^^#)
3.例え生徒から質問を受けても、講師自身の頭を使わず、生徒の頭を使わせること。
よほどのことがない限り、生徒からの質問一つ一つに、時間をかけて対応するのは、生徒のためになりません。
講師はただヒントだけを提示するか、教科書やワークのどこを見れば答えが見つかるのかを指導するのがベターですね。
つまり、生徒が自分で答えを見つける習慣のサポートをするわけです。
用語であれば、教科書や資料集のどこかには書かれてありますし、
計算問題であれば、例題をもう一度見て、同じパターンの問題がないか探させます。
4.ダラダラとした勉強をさせないこと。
集団塾であろうと、個別や家庭教師であろうと、生徒と向き合う時は、基本的に、
小テストを繰り返して、100点が取れるまで、繰り返し同じ問題を解かせるのが効果的です。
教科書をボーっと見ているだけでは、覚えた気になるだけで、実際にはほとんど頭に入っていないことが多いですね。
なので、例えその場で覚えることが必要であっても、5分か10分で覚えさせて、すぐさま解かせると良いでしょう。
この場合でも、2,3日したら半分ぐらいは忘れます。
ということで、同じ問題を改めて解かせるのです。
言わば、科学的な手法を取り入れる、ということですね(*^^*)
🌟これで全てではありませんが、特に大事だと思われることを書き留めてみました。
皆さんの参考になれば幸いです!