塾の講師の心構え1(塾の通奏低音)
塾の講師になって
まだ2年にもならないわけですが、
その間、研修やら実践やらで教わったこと、
そして自分でもいろいろ試してみて、
確かにそうだなあと思わされていることは、
生徒が質問してきた時に、
懇切丁寧に教えない!ということです。
いやいや、詳しく細かく教えてくれるからこその塾じゃないか!
という声が聴こえて来そうですが、
塾の通奏低音
として大事なのは、
個々の問題を教えてあげることではなくて、
考える力を身に着けさせることなのです(*^^*)
言い換えれば、生徒がいろんな質問をしてきた時に、
こちら側、つまり講師が自分の頭で考えて、答えるのではなくて、
生徒が自分の頭を使って考えるようにリードすること、
別の言い方をすれば、
解答の読み解き方を教える、ということです。
生徒が質問をしてくる時、
多くの場合、まず問題文をちゃんと読めていないことが多いですね( ゚Д゚)
だから問題が解けない。
知識や技術の問題以前に、問題文を読む力、すなわち国語力が備わっていない、という問題があります。
なので、生徒が質問をしてきた時は、
問題文を声に出して読ませますね。
それから、特に数学や理科の場合、解答を読ませます。
解答がある場合に限りますが、
解答を見て理解できるなら、それに越したことはありません。
でも、やはり多くの場合、問題文だけでなく、解答を読み解く力がなかったりするのです。
テストのときは、塾の講師がそばにいてあげることはできません。
生徒が自分の力で解かねばならないのです。
ですので、そのために、生徒が問題を初めから終わりまで、
ぜんぶ自分で解き切る力を身につけさせてあげることが、
毎日の指導で何よりも大切なことになってくるのですね。
「急がば回れ」というやつです。
教科書や問題集のどこを見れば、解き方が載っているのか。
どこかに似たような問題はなかったか。
そういったことをヒントを小出しにし、
また生徒が、自分の手と頭でフル回転して問題に取り組むよう助けるわけです。
まあ、偉そうなことを書いてますが、
初めは自分も一から十まで答えてましたし、
一人勝手に冷や汗をかいてたものです(>_<)
そうやってるうちに、段々と肝というか、何を最優先にすべきかが、
ちょっとずつ見えるようになってきたかなと思う
今日この頃なのでした。