「春に」by谷川俊太郎⇒アンサイクロペディア
「春に」という
谷川俊太郎さんの詩をご存知でしょうか？
中3の国語の教科書の初めの方に載っている詩なんですが、
こんな内容の作品です。
この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
目に見えないエネルギーの流れが
大地から足の裏を伝わって
この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
ぼくの腹へ胸へそしてのどへ
声にならない叫びとなってこみ上げる
この気持ちは何だろう
枝の先のふくらんだ
新芽が心をつつく
喜びだしかし悲しみでもある
苛立ちだしかも安らぎがある
憧れだそして怒りが隠れている
心のダムに堰き止められ
よどみ渦巻きせめぎ合い
今あふれようとする
この気持ちは何だろう
この気持ちは何だろう
あの空のあの青に手をひたしたい
まだ会ったことのないすべての人と
会ってみたい話してみたい
明日(アシタ)と 明後日が一度に来るといい
ぼくはもどかしい
地平線のかなたへと歩き続けたい
そのくせじっとしていたい
この草の上でじっとしていたい
声にならない叫びとなってこみ上げる
この気持ちは何だろう
「春」という語が、新学年が始まった春の季節に相応しいからか、
谷川俊太郎さんのビッグネームによるものか、
定かなことは分かりませんが、
バタバタとする新学期とは裏腹に、
少しじっくりと味わってみたい詩だなあと思いました。
“この気持ちは何だろう”というフレーズが繰り返されていますが、
この繰り返し方は、歌のそれに似てるなあと感じたので、
誰か歌か合唱にでもしてるかなあ？と
軽い気持ちでネット検索してみたら、
ありました!(^^)!
それだけではなくて、
“この気持ちは何だろう”というフレーズで、
真っ先に思い浮かんだのは、
ミスチルの「ALIVE」という曲ですね(#^^#)
この感情は何だろう
無性に腹が立つんだよ
自分を押し殺したはずなのに
馬鹿げた仕事を終え 環状線で家路を辿る車の中で
全部降りたい 寝転んでたい
そうぼやきながら 今日が行き過ぎる
ミスチルの桜井さんが、
谷川俊太郎さんの「春に」という作品を意識したのかどうかは
分かりませんが（いや、きっと全然違うんでしょうけど）
どこか世界観が似てるなあと思ったりもしました。
何ていうか、相反するものが同居していて、
それが故に葛藤もあるんだけど、
どこかで楽しんでるところもあって・・・
★それはともかくも、
「春に」という谷川俊太郎さんの詩をググっていたら、
こんな面白いものも見つけました！
